2021年10月8日
2021年9月3日
2021年8月12日
2021年6月28日
第24号:2021年7月号
2021年6月1日
2021年5月6日
2021年4月1日
2021年2月15日
第20号:2021年3月号
小学校3年生の女の子が、休み時間に1人で読書をしていたら、クラスメートの女の子がきて、「〇〇ちゃんは、サイコパスだよね~。」と言われました。その子は、最初何のことかわからず、どちらかと言えば文句に近いなと直感したようです。その後も事あるごとに言ってくるので、ある日帰宅後に母親に伝えると、「それはひどいわね。担任の先生に連絡しようか?」となりました。そこで女の子は、「いや、自分で解決したい。まだ先生にいわないで」と。
そこで、女の子と母親は“サイコパス”という言葉をネットで一緒に調べてみました。いろいろ難しい事が書いてあったけど、その子は(人の心がない人、愛情や優しさを持たない冷たい人、精神的におかしな人)と解釈しました。併せて載っていた“サイコパス診断テスト”も受けてみました。いくつかの質問に答えていくのですが、例えば平気で嘘をつく・後悔しない・感情がない・問題行動を起こすなどでした。どれも当てはまらず、私はサイコパスなんかじゃない!と強く思ったようです。
後日クラスメートからまた同じことを言われました。今度はきちんと「サイコパスって意味を知って使っている?精神的におかしな人のことだよ。私は違うから。」ときっぱり言ったそうです。そういうと、相手の女の子はそれ以上何も言い返せなかったと。
ただからかっただけかもしれません。最近知った言葉を使いたかっただけかもしれません。あるいは親御さんが日常的に使っているのかもしれません。それでも、むやみに言われ続ける方はたまったものじゃありません。親が先生に話して、やめてもらうよう頼むのも一つの方法かもしれませんが、子ども同士のいじめは年々陰湿になっています。ましてや、小学生も中高学年になると、自我もでてきて頭も良く働きます。
親が先回りして介入するよりも、子ども自身が解決する道をそばでサポートしてあげるのも、親としては大切なことかもしれませんね。
本当のサイコパス((+_+))にならないためにも・・・。
2021年2月15日
第19号:2021年2月号
「残さず食べなさい!」「好き嫌いしてはいけません!」何十年も当たり前のように言われ続けてきたこの言葉。飢えが厳しい戦時中ならいざ知らず、飽食の時代にはたして当てはまるでしょうか?
食べる量なんて、その子その子によって違います。1回量が少ないお子さん、食べることに貪欲でおかわりするお子さん。年齢や個性によって違って当たり前なのに、なぜあらかじめ大人が感覚的に決めて出した量を、間食しなければいけないのでしょうか?食べないと「なぜ残すの?」と怒られる。
好き嫌いだってしかり、味覚は人それぞれ違うものであり、今の時代に特定の野菜が食べられないからといって、栄養が偏ることは考えにくいでしょう。(もちろんお菓子でお腹がふくれてしまうことは賛成しません)「好き嫌いが多いと大きくなれないわよ。給食で困るでしょ。」と嫌がっているのに無理やり脅して食べさせる。
本来家族の食卓は、楽しく「おいしいね」と言いながら囲むものなのに、親はキーキー言いすぎてストレス、嫌いなものを強要される子どもは地獄。食育なんてあったものじゃありません。
大人だって苦手な食材(ちなみに私は牡蠣が食べられません←アレルギーではない)はありますし、昨今食物アレルギーの増加に伴い、根性で食べるなんてナンセンスなはずです。アレルギー食材であれば、誤って食べれば、事故につながることも・・・。
もちろん、食べてもらう工夫(調理方法や一緒に料理する等)をすることは大いに結構ですが、子どもの頃の好き嫌いなんて所詮、大人になったらほぼ克服されていますから。今多少の偏食でもいいじゃないですか。
もういい加減古い呪縛から解放されて、家族で楽しい食卓を囲みませんか。
2021年2月15日
第18号:2021年1月号
コロナ一色だった2020年。新しい年を迎えましたが、まだまだ収束しそうにありません。感染対策をとり、新しい生活様式を受け入れながら、もとの生活に戻るにはもう少し時間がかかりそうです。(おそらく2022年頃かと)
日々の生活の中で、新しいものを習慣化することはとても難しい事です。なぜなら、人間は変化を嫌う生き物だからです。ただ歯磨きや入浴は誰でも当たり前のようにやっています。虫歯になるまで一切歯磨きしない人なんていませんよね。毎日続けられるのは、必要だと自覚しているからです。
当院で喘息やアトピー性皮膚炎の治療、花粉症の舌下免疫療法を始めても、どうしても続けられない方がいます。お薬の飲み忘れやよくなるとスキンケアもやめてしまい、舌下錠もやったりやらなかったりで、大量にあまってしまう。今日明日目に見えた変化を感じられないから?症状がおちついているから?やってもやらなくても本人が困らないから?
内服やスキンケア、舌下錠などに要する時間は数秒~数分以内で、歯磨きよりも楽なはずです。毎日30分以上かかるようなものであれば、相当な強い意志がないと続けるのは大変ですが、数秒~数分以内できることを忘れてしまうのは、大事だと思っていないつまり習慣にできていないからです。
たとえばピアノを習い始めたお子さんが、いきなり曲を弾けるようにはならないですよね。音階を覚えて、右手だけ、左手だけ、左右併せて毎日少しずつ練習して、気が付いたら半年後1年後に弾けるようになっている。計算ドリルを1日1枚ずつやっても、急に計算力は上がりませんが、続けていくことで気が付いたら計算力がついていたということも。
2021年の幕開けです。すぐに効果が得られなくても、1年後のよりよい自分を想像して、日々の生活に良い習慣を少しずつ加えていきましょう。