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知恵比べゲーム

2021年6月1日

知恵比べゲーム

第23号:2021年6月号

 準備万端でかけようとしていたら、「自分で!自分で!」が始まり、自分で靴を履いたら今度は「おしっこ~」と。もう帰ろうねといっても、公園の遊具からなかなか離れない。「先に帰っちゃうよ、バイバイね。」そういうと愚図って泣き出し、事態はますます悪化する。子育て=日々のイライラとの葛藤といっても過言ではありません。

ついカッとなって禁止や命令語のオンパレード、感情的な言葉を吐いてしまい、寝顔を見ながら「ごめんね。ごめんね。」と反省することもしばしば。子育てのイライラとうまく付き合う方法はズバリ、私は子どもとの「知恵比べ」だと考えています。イヤイヤ期特有の「自分で!」も、例えばでかける前にいくつか靴を並べておいて、「今日はどれがいいかな?」とあらかじめ声をかけて、でかける前からすきに履かせてみる。遊具から離れない時は、「これから一緒におやつを選びに行こう!よーい、ドン!」と他に興味をそらしてみる。偏食のひどいお子さんには、あれこれ調理法を工夫して時には一緒に作ってみる。

いかに感情的にならずに、子どもの心をつかむかゲームだと思って、知恵を働かせましょう。お子さんも成長するにつれて、だんだん賢く(ずる賢く)なるので、その手には乗らないぞ!といわんばかりに、新たな動きを発揮してきますが、そこは「亀の甲より年の劫」。内心、そうきたか・・・と思いながらも、お子さんよりも長く生きてきた暮らしの知恵がたくさんあるはずです。小学生になっても、基本この知恵比べは続けられます。

お子さんのキャラクターにもよりますし、親御さんの日ごろの関わり方にもよるので、一概にこうした方がよいという理想的なものはありませんが、各ご家庭で独自のゲームを編みだしていただければよいのです。どうして○○してくれないのと嘆くより、○○してくれるためにはどうすればよいかな?とさまざまな知恵をしぼり、お子さんの成長を楽しみながら実践してみてください。うまくいったらラッキー!うまくいかなくてもドンマイ!

親子の知恵比べゲーム、きっといい思い出になりますよ。