5年間書き続けて
2024年8月31日
5年間書き続けて
第62号:2024年9月号
院長コラムを書き始めて丸5年が経ちました。毎月欠かさず書いてHPにもアップしてきました。始めた当初は、詳しい医療情報を診察室で全てお伝えすることは厳しいため、後からじっくり読んで理解を深めていただきたいとの思いでした。その後内容は医療にとらわれず、子育て、教育、看取り、生き方、社会情勢等さまざまなテーマに広げていきました。小児科医だから、子育てが上手で悩みがないなんてことはありません。悩みながらもがきながら、子育てをしてきた自身の経験の中で考えてきたこと、クリニック開院7年の中で両親を亡くしたこと、医師として生きる中での苦悩や葛藤があること、そういった私自身が日ごろから考えていることを皆さんにお伝えしたいと思ったからです。
ありがたいことに、最近は様々な分野の方(同業者の先生方、製薬会社の方々、薬局のスタッフさん、保護者の方々他)から、「コラム読んでいます。○月号の記事がすごく響きました」等具体的な反響をいただくことが増えてきました。喜んでいただくために書いているわけではありませんが、結果的に皆さんの心に少しでも響いたのならば大変嬉しい限りです。
進化論でダーウィンは「最も強いものが生き残るのではなく、最も賢い者が生き残るのではなく、雄一、生き残る者は変化できるものである。」という名言を残しています。親世代の昭和の古い価値観を押し付けられて、そこから抜け出せず苦しむ若い世代をみることがあります。男性のみならず、男性や自身の親からそういった価値感を深く刷り込まれた女性達もまた、今の時代にそぐわない考えを抱いています。本人が抱いている分にはいいのですが、それを若い世代に押し付けてくるのはいい加減やめていただきたいと強く思うこの頃です。
時代に合わせて考え方も行動も変化できる人が、どんな時代であっても自ら道を切り開き、生き残っていけるのではないでしょうか。私自身、思春期あたりまで昭和にいましたが、中学生の娘をみていると、本当にあの頃とは全く違う時代を生きているなと感じています。
変化することを恐れず、価値観のバージョンアップをしていきたいですね。これからもはりきってコラム書き続けます!!