女性医師たちに支えられて
2024年7月4日
女性医師たちに支えられて
第60号:2024年7月号
4-5月と複数の不調に見舞われました。そして、内科・婦人科・口腔外科の先生方に診ていただきました。皆様女性医師です。男性医師のことを男医とは呼びませんが、女性医師はなぜか昔から「女医」と呼ばれますよね。女性医師が珍しかった頃の名残なのでしょう。まあ私もその一人ですが、セルフケアで十分なら
ばもちろん自力で乗り切りますが、今回はそうではなかったため専門の先生方しかも全員女性の先生方に大変お世話になりました。
皆様迅速に対応して下さったおかげで、すぐに治療に結びついたため最近は随分回復してきました。女性医師って、改めて頼りになり信頼でき、安心できるなと自身が患者になってみてつくづく実感しました。もともと私は、女性診療外来(内科・婦人科)を志していたので、尚更そう感じたのかもしれません。
私が研修医の頃は、まだ女性医師に対する風当たりが強くて、患者さんからも「女医なんて信用できない」とか、年配の男性医師からも「生意気だ」とか、(まあ本当に生意気だったのかもしれませんが(笑))、看護師さん達からも同期の男性医師に比べると、あからさまに厳しい言葉を投げかけられることもありました。ハラスメントという概念にも乏しく、セクハラ・パワハラ・モラハラに対する対応もほぼありませんでした。まだまだ女性医師の肩身が狭かった時代でした。正直(医師を)続けていけないと思っていた時期も、長くありました。医学部の女子受験者の得点を減点して、合格者数を抑えていたニュースも記憶に新しいと思いますが、そういう差別的風潮は昔からあったわけです。
あれから20年以上の時が過ぎ、時代は大きく変わりました。医師としても一人の女性としても経験を積み重ねてきた今、こんなにも女性医師の皆様に助けられるなんて感謝の気持ちでいっぱいです。先生方が、患者である私にひたむきに向き合って下さる姿勢に、改めて私自身も医師として初心にかえり、より丁寧に皆様の心と身体に向き合わせて頂きたいと思いました。
JOY(女医)=喜び・うれしさ