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サイコパス診断

2021年2月15日

サイコパス診断

第20号:2021年3月号

 

小学校3年生の女の子が、休み時間に1人で読書をしていたら、クラスメートの女の子がきて、「〇〇ちゃんは、サイコパスだよね~。」と言われました。その子は、最初何のことかわからず、どちらかと言えば文句に近いなと直感したようです。その後も事あるごとに言ってくるので、ある日帰宅後に母親に伝えると、「それはひどいわね。担任の先生に連絡しようか?」となりました。そこで女の子は、「いや、自分で解決したい。まだ先生にいわないで」と。

 

そこで、女の子と母親は“サイコパス”という言葉をネットで一緒に調べてみました。いろいろ難しい事が書いてあったけど、その子は(人の心がない人、愛情や優しさを持たない冷たい人、精神的におかしな人)と解釈しました。併せて載っていた“サイコパス診断テスト”も受けてみました。いくつかの質問に答えていくのですが、例えば平気で嘘をつく・後悔しない・感情がない・問題行動を起こすなどでした。どれも当てはまらず、私はサイコパスなんかじゃない!と強く思ったようです。

後日クラスメートからまた同じことを言われました。今度はきちんと「サイコパスって意味を知って使っている?精神的におかしな人のことだよ。私は違うから。」ときっぱり言ったそうです。そういうと、相手の女の子はそれ以上何も言い返せなかったと。

ただからかっただけかもしれません。最近知った言葉を使いたかっただけかもしれません。あるいは親御さんが日常的に使っているのかもしれません。それでも、むやみに言われ続ける方はたまったものじゃありません。親が先生に話して、やめてもらうよう頼むのも一つの方法かもしれませんが、子ども同士のいじめは年々陰湿になっています。ましてや、小学生も中高学年になると、自我もでてきて頭も良く働きます。

親が先回りして介入するよりも、子ども自身が解決する道をそばでサポートしてあげるのも、親としては大切なことかもしれませんね。

本当のサイコパス((+_+))にならないためにも・・・。