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偏食はダメ?

2021年2月15日

偏食はダメ?

第19号:2021年2月号

 

「残さず食べなさい!」「好き嫌いしてはいけません!」何十年も当たり前のように言われ続けてきたこの言葉。飢えが厳しい戦時中ならいざ知らず、飽食の時代にはたして当てはまるでしょうか?

 

食べる量なんて、その子その子によって違います。1回量が少ないお子さん、食べることに貪欲でおかわりするお子さん。年齢や個性によって違って当たり前なのに、なぜあらかじめ大人が感覚的に決めて出した量を、間食しなければいけないのでしょうか?食べないと「なぜ残すの?」と怒られる。

好き嫌いだってしかり、味覚は人それぞれ違うものであり、今の時代に特定の野菜が食べられないからといって、栄養が偏ることは考えにくいでしょう。(もちろんお菓子でお腹がふくれてしまうことは賛成しません)「好き嫌いが多いと大きくなれないわよ。給食で困るでしょ。」と嫌がっているのに無理やり脅して食べさせる。

本来家族の食卓は、楽しく「おいしいね」と言いながら囲むものなのに、親はキーキー言いすぎてストレス、嫌いなものを強要される子どもは地獄。食育なんてあったものじゃありません。

 

大人だって苦手な食材(ちなみに私は牡蠣が食べられません←アレルギーではない)はありますし、昨今食物アレルギーの増加に伴い、根性で食べるなんてナンセンスなはずです。アレルギー食材であれば、誤って食べれば、事故につながることも・・・。

 

もちろん、食べてもらう工夫(調理方法や一緒に料理する等)をすることは大いに結構ですが、子どもの頃の好き嫌いなんて所詮、大人になったらほぼ克服されていますから。今多少の偏食でもいいじゃないですか。

 

もういい加減古い呪縛から解放されて、家族で楽しい食卓を囲みませんか。