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母になるなら流山市?

2021年2月15日

母になるなら流山市?

第8号:2020年3月号

 

流山市のホームページのトップには「母になるなら流山市」と大々的に掲げられています。2005年のつくばエクスプレス開通から沿線の開発が進み、市は子育て世代を広く誘致してきました。現在人口は19万5千人を超え、うち年少人口(0~14歳の人口)も2万9千人以上です。人口が20万を超える日も、そう遠くはないでしょう。保育園が乱立し、結果的に小学校はパンクして、新設小学校の建設が進んでいますが、学区のことなど様々な問題があるようです。

 

医療に携わる者として、やはり小児医療環境の充実を、強く訴えたいと思うこの頃です。健康に生まれても、病気にならない子はいません。また障害を持って生まれた子、生まれてから喘息や食物アレルギーを発症する子、育っていく中で発達障害の兆候がはっきりしてくる子。安心して子育てをするためには、お子様たちの健康のサポートがあってこそではないでしょうか。

 

予期せぬ子どもの急病や継続的な診療が必要な病気、療育や福祉的な介入が必要なお子さん。そういったお子様たちや親御さんが、安心して暮らせる流山市になっているのでしょうか?正直疑問ばかりが沸き上がります。食物アレルギーをもったお子さんの園や学校での対応の混乱、夜間小児救急の問題(現在市内で、夜間いつでも小児科医の診察を受けられる体制にはなっていない)、発達障害を持ったお子さんの受け入れ施設の不足、民間の学童や療育がどんどん参入して、正直営利的な要素が強くなっているように見受けられます。

 

母になるなら流山と自慢できるような市にするためには、行政・医療機関・教育機関・市長や市議さん・一般市民・子どもに関わる全ての人達でもっともっと子どもの医療環境充実に向けて、広く議論していく必要があるのではないでしょうか?

 

流山に今一体何が必要ですか?