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ご縁を大切にする

2025年3月11日

ご縁を大切にする

第68号:2025年3月号

 昨年の夏、大学の3年後輩で現在某大学の小児外科の准教授をしているドクターと7年ぶりに会いました。クリニックが開業した時に、姉(病理医で30年来の友人)と共にお弁当を差し入れてくれました。彼女は研究職なので、2年間カナダの小児病院での研究を終えて帰国したタイミングでした。この7年間連絡をとることはなく、また2人きりで会うのも初めてでした。久しぶりに会って、彼女が厚労省で医系技官(専門知識をもって保健医療に関わる制度づくりの中心となって活躍する技術系行政官)を勤めた話や大学時代の思い出話にも花が咲きました。

 先日、彼女からお母さま(現在前橋在住:現役の研究職)が急遽都内にでてくるから、一緒にご飯行きませんかとお誘いがありました。お母さまにお会いするのは実に22年ぶりでした。私の母とも家族ぐるみで交流があったのですが、気が付けばそれほど長い時が経っていました。「嘉代ちゃん、全然変わってない!」と開口一番(もちろんそんなわけはないのですが・・・)。

実は22年前、私が研修医の頃体調を崩した際に友人の病理医(長女さん)と病院の寮まで車で来てくれて、連れ出してご飯を食べさせて頂き、さらにスパで温かいお風呂にもいれて下さいました。そのお礼もきちんと伝えられないまま時が過ぎ、あの時来てくれていなかったら、今の私はいないと言っても過言ではありません。まさに恩人です。私の両親が他界したことや、昔は決して聞くことがなかったお母さまの人生、現在の研究や仕事の話、親子関係を始めとした人間関係の話をたくさん伺うことができました。私は今年50歳になりますが、50代・60代・70代を生き抜いていくことに、大変勇気を頂いた貴重な時間でした。

ご縁がある方とは、何年何十年経ってもまた出会えて、元気をもらえる素敵な時間を過ごせるものなのだと改めて思いました。小児外科医の彼女とも、お互いに大学を卒業して20年以上の時を経て、自分のおかれた場所でひたむきに頑張る姿に励まされました。同じ大学の後輩であることが誇らしく感じられました。

3月は別れの季節、4月は新たな出会いの季節。お子様たちには、人とのご縁を大切にして、心豊かな人生を送ってもらいたいと強く願うこの頃です。