思い描いたものと違っても
第65号:2024年12月号
受験生にとって今まさに追い込みの時期ですね。中学受験、高校受験、大学受験それぞれ大変さは異なりますが、インフルエンザを含む感染症が流行る時期で体調面の不安もさることながら、精神的にも今が一番きつい時期ではないでしょうか。憧れて目指してきた学校があり、そのために数年間努力してきたお子さんもいることでしょう。
私もかつて中学受験を経験しました。どうしても行きたい中学があり3年間頑張ったものの、4校受験した中で第1志望のその学校だけ落ちてしまいました。当時はもちろんインターネットなどなく、受験日の翌日に校舎中庭に受験番号が張り出されるのですが、何度探しても自分の番号がみつからない悔しさに中庭で2時間泣き続けたことを今でも思い出します。それでも合格した中で選んだ学校に行き、6年間を過ごしました。1年間浪人して挑んだ大学受験も、残念ながら志望した学校からは合格をいただけず、もう1年頑張ろうと思っていた矢先、唯一選んでいただいた学校に入学し無事に卒業して資格をとりました。
受験に限りませんが、人生において精一杯やっても結果が伴わず悔しい思いをする場面は多々あります。不本意で、不甲斐ない自分を情けなく思うこともあるでしょう。私の経験からすると、その結果や事実を自身でどう受け止めて前に進んでいけるかが大切だと思います。たとえ目指したものと違う着地点となってしまっても、そこで気持ちを新たに出会いや経験を楽しめれば充実した日々が送れるでしょう。一方で行きたい学校じゃなかった、こんなはずじゃなかったといつまでも結果を引きずって不貞腐れてやる気を喪失してしまうと、貴重な時間を無駄にしてしまいます。そもそもチャレンジできること自体がとても幸せなことであり、何事もおもいきりぶつかってみて、どのような結果になってもチャレンジした自分を誇らしく思い、また協力してくれた周囲に対して心から
感謝できれば、全て終わった後に清々しい風が吹くことでしょう。
思い描いたものと違っても大丈夫、何が起こるかわからないから、だからこそ人生はおもいしろい。
おもいきりチャレンジして下さい。皆さんを応援しています!!