半世紀生きてきて
2025年10月25日
半世紀生きてきて
第75号:2025年10月号
1975年10月27日生まれ、今月で50歳です。気が付けば、半世紀生きてきました。振り返ると、順風満帆とは程遠い「紆余曲折」という言葉がピッタリで多くの挫折を経験してきました。また両親を始め、お世話になってきた方々との悲しいお別れもたくさんありました。25歳で医師という仕事に就いた時に、正直ここまで続けてこられるとは思っていませんでした。20代、30代、40代と仕事も人生も経験を重ね、今50代に突入した自分が形成されているとしみじみ感じます。不遇なことも全て、渦中の時はしんどく投げ出したくなることであっても、後から振り返るとそこから学ぶことがたくさんありました。
そして、目下酷い更年期障害に悩まされております。内科で各種詳しい検査を受け、婦人科に定期通院しながらホルモン補充療法を1年数か月続けていますが、現在劇的な改善は認めていません。まさに不調のデパート状態です。クリニックスタッフに支えてもらいながら、われわれを頼りにして来院して下さる皆様の、少しでもお役に立ちたいと何とか頑張っている状況です。これまでの人生経験から、また先輩達の助言もあり、この状況もいつか必ず出口がくると信じています。そして自身のこの辛い経験から、いつか「お母さん外来」「女性診療外来」を立ち上げたいと思うようになりました。もともと大学を卒業した際は、その道に進もうと考え、内科や産婦人科を中心に研修していました。性差医療というものが注目され始めた頃で、まだ女性医師も少ない時代でした。
子育ては本当に大変の一言につきます。そして物理的に労力がかかる時代は、自身の健康を後回しにしがちです。かつて私もそうでした。30代40代仕事と育児に追われてきました。娘の受験期とコロナ禍も重なり、相当無理をしたと思います。でもセルフケアを怠ったつけは、後から必ずやってきます。自分を労わることは、周囲の人たちを労わることに繋がります。「自分の機嫌は自分でとる」という言葉を最近よく耳にしますが、まさにそうだと思います。私も更年期障害と闘いながら、セルフケアの大切さを日々痛感しています。そして、更年期の「更」は更に(さらに)という意味、更新、更正という言葉に代表されます。英語では、change of life(人生を変える時期)として前向きに捉えています。
これを機に、公私ともに新たなことに挑戦したいと密かに思う50代!