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自立するということ

2024年1月9日

自立するということ

第54号:2024年1月号

 子育ての最終ゴールは、お子さんが自立した大人になり社会にでていくということではないでしょうか。では自立するということはどういうことでしょうか。広辞苑で「自立」と引くと、「他の援助や支配を受けず、自分の力で判断したり身を立てたりすること。ひとりだち。」とあります。まずは経済的な自立、自分で自分を食べさせていけること、生活できることだと思います。次に、精神的な自立、自分の考えを持ち、学び、自分の言動と行動に責任を持ち、自分の機嫌を自分でとれることだと私は思います。

 お子さんは当然経済的には自立していませんが、精神的にすごく自立しているお子さんもいます。また大人でも、経済的には自立していても精神的に自立していない人、経済的にも精神的にも自立していない人もいます。前者は支配的な人が多く、後者は依存的な人が多いと感じます。支配的な人は、相手が自分の思い通りに動かないと一方的に怒りをぶつけてきては、こちらがあたかも悪いような錯覚をおこさせます。依存的な人は、自分がこんなに傷ついた、傷つけられたと被害的となり相手を責めます。支配的な人は医療者に対して、「無責任だ!」という言葉をよく使い、依存的な人は「冷たい!」という言葉をよく使います。

 つまり、支配や依存と無縁で自立している人のベースにあるのは、信頼や尊敬であり、自分がどう感じるか、どうしたいのか、そのために今何が必要かを冷静に考え行動できます。そして、必要に応じて専門家の支援を求めます。専門家の知識や技術、経験に敬意を払い、最終的には自身で考えやるべきことをしっかりやる。自身がやるべきことをやらない人ほど、相手に対する要求やお願いをしてくる傾向にあります。

 私自身職業小児科医ですが、結婚した方がいいとか子供を持った方がいいといった考えは実はなく、人それぞれでいいむしろ男女問わず自立することが最も大切なことだと思っています。私の友人達はみな経済的にも精神的にも自立しているので、支配や依存とは無縁です。そして、私の知識や技術や経験をプライベートで搾取することも一切ありません。いつでも認め合い、お互いの幸せを願える関係です。さて、お子さんが自立した大人になるためのサポート、2024年早速何からはじめましょうか。