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猫のいる暮らし

2023年7月3日

猫のいる暮らし

第47号:2023年6月号

 ちょうど1年前、医師になって3年目から19年共に暮らした猫が亡くなりました。老衰と腎不全でした。19歳と長生きしてくれて、ずっと寄り添ってくれたので感謝の気持ちでいっぱいでした。4年前の夏には、多発性嚢胞腎(人間でもあり遺伝する)という腎臓の病気で11歳の猫も亡くなりました。しばらく猫と暮らすのはいいかなと喪に服していたのですが、この度生後4か月の仔猫を我が家に迎えることになりました。生まれた時に、すでに3歳と8歳で成猫しか知らなかった娘は、初仔猫に大喜びです。

 私は、3歳から横浜市緑区で育ちました。文字通り緑が多く、みなさんのイメージする港横浜とは違う雰囲気の街です。そして3歳からずっと猫を飼っていました。歴代の家猫は3代、2代目はこれまた20年以上生きました。さらに家の庭では、遊びにくる何匹もの猫たちを手懐けていました。勝手に名前をつけては、仲良くしていました。大抵は明るいうちにやってくるのですが、夜中にお庭を通り過ぎていくからおやっと思って覗いてみると、たぬきだったということもありました。それくらい、自然豊かな場所でした。私の両親はすでに他界しているのですが、実家跡地には若いご夫婦が家を建てて住んでいらっしゃいます。もうさすがに庭にたぬきは来ないと思いますが。

 調べてみると、猫と人間の歴史は古く約9500年前にさかのぼります。キプロス島の遺跡から人間と一緒に埋葬されたと考えられる猫の骨が、2004年に発見されました。その頃の猫は、人間が栽培する穀物を狙ってやってくるネズミを狩ってくれるありがたい存在であり、お互いにじゃまをしないという共存関係からスタートしたようです。確実にペットとして可愛がられていたのはおよそ4000年前の古代エジプトから、人間は猫をとても大切にして神聖視していたと。

 猫がゴロゴロ喉をならす音が、波の音かそれ以上に心地よいと感じてしまいます。きっと遺伝子レベルで猫好きが組み込まれているのではないかと、古代エジプトに思いを馳せながら、猫との生活を楽しむ今日この頃です。

 猫のいる暮らしは、生活が豊かになります。